汚部屋卒業までの道(1) 最初に減らしたモノとは?
この『汚部屋卒業までの道』は、汚部屋から卒業するまでの2012年〜2017年くらいまでのことを、当時の写真や記録などを見ながら思い出して書いています。
記録や記憶が曖昧なところもあり時系列がおかしくなったりしますが、緩く見ていただけると幸いです…
序章(?)は長くて失礼致しました。
長々と書いてしまった汚部屋卒業までの道(0)はこちらから。
全記録はこちらです。
続く第1回目は、最初に減らしたモノについて。
汚部屋脱出のとっかかりになった、最初に減らしたモノの話
当時は自分で片付けに関する本も見た覚えはなく、何から手をつけるべきかとか細かいことはあまり考えていませんでした。
ムスメの学習机を置くにあたりとにかく部屋を何とかしなければ、と思い立ってから少しずつ、
不要なプリンタを地域のあげまくすださい板で譲渡したり、
カラーボックスを移動させてみたりしていましたが、
根本的に大掛かりに何かを減らさなければ始まらないとは漠然と思っていました。
で、まず最初に手をつけたのは、書籍類でした。
理由は、我が家の中でたぶん一番場所を食っているモノだったからです。
最初に雑誌、次に漫画、と順番に処分しました。
雑誌の処分
雑誌って最新情報が欲しくて購入するんですが、そのためナマモノなんですよね。
発行された瞬間から、もうその情報は古くて。
特に我が家に多かった雑誌は
- 女性ファッション誌
- コンピューター、デザイン関連雑誌
- 旅行雑誌
- インテリア雑誌(全然身にならなかったけど笑)
- 子育て関連雑誌
- 漫画雑誌(少年ジャンプ)
だったんですが、
本棚に並んでいた雑誌を改めてよく中を見てみると、今となっては使えない情報ばかり。
たとえばファッションなんかはシーズンごとに古くなるし、旅情報は最新情報の方が良いから行くときに調べるべき。
専門的な雑誌の情報は複数のジャンルの話が少しずつ書いてあって、自分にとって必要な記事は実はほんの一部だったり。
そう思って、ひとまず本棚からジャンル問わず雑誌だけを引っ張り出したときに、本棚がスッキリしたことにとても感激したのを覚えています。
だって雑誌だけで、高さ180cmの本棚2台分あって、更にそれとは別に部屋のそこここに積読雑誌があったんです。
ただ、気になる記事があるからと言って雑誌ごと取っておくのはスペースがもったいない、と気付きはしたものの、この時は中身を何も見ずに一気に捨てる勇気まではまだなくて。
まずは雑誌のかさを減らすために『欲しい記事だけファイリングしよう!』と雑誌のページを切り取ることから始めました。
で。
結構な時間をかけて1ページずつ切り離していったんですが。
切り取った紙の全量(重ねて5cmくらいの厚み)を見て、これを全部入れるクリアポケットってどのくらい必要…?
と思ったら怖くなって…
結局全処分しました。笑
切り取った手間…
スキャニングとか、全部写真を撮るとか、後から思えばかさばらず取っておくやり方もあったかもしれません。
でも当時はスキャナも持っていなかったし、たとえ持っていたとしても、全てをスキャンする労力をかけてまでその記事が自分に必要?と考えたらやっぱりやらなかったと思います。
雑誌の記事は、手間(切り取り作業やスキャニング)とお金(ファイル代、場所代)をかけてもその記事を取っておきたいか?と見つめ直してみると、処分するかどうかどうかの判別がつきやすいと思います。
漫画の処分
次に手を付けたのは漫画の単行本でした。
我が家には漫画の単行本が何百冊という単位でありました。
夫も私も元々漫画大好きで、一緒になってから購入したもの以外にも、実家からわざわざ持ってきたもの、廃版になってしまっていて古本屋で探して探してようやく手に入れた本等、手間のかかった漫画もだいぶありました。
でも夫も私も、漫画は一度読むと、その後はなかなか同じものを読みません。
現に持っていた漫画のほとんどは、購入当初に読んだきり読んでいませんでした。
それでなくても今の世の中、漫画はネットでも買えるし読めます。
わざわざ数年に1回読み返すために場所を取っておく必要はないし、どうしても紙で読みたくなったら、そういう本だけまた揃えればいい。
一旦区切りをつけることも大事。
何よりも、雑誌をほぼ全処分して空になった本棚を処分したときの、あのスッキリ感をもう一度味わいたい!という気持ちもあり。笑
意を決して漫画をまとめて処分することにしました。
思ったら即実行(しないとめんどくさくなっちゃうので)、ネットで買い取りセンターを探し、自宅まで引き取りに来てもらいました。
数百冊の漫画単行本でしたが、中には値がつかないものもあれば高値が付いたものもあり、まとめて12,000円くらいになったのを記憶しています。
(当時買い取ってくれたサービスは既に終了してしまいましたが、査定後にオンライン上で1冊ずつ幾らの査定がついているか確認でき、納得したものだけ買い取ってもらえるというシステムでした)
12,000円!なんて喜びもしましたが、よくよく考えれば元手はその何倍も何十倍もかかってるんですけどね。笑
多くの漫画と引き換えに、幸せになれるお小遣いと、かなりの収納スペース、そしてスッキリ感を獲得しました。
処分した書籍の総量
さて、そんな処分した書籍の量、雑誌と漫画本合わせて実際どれくらいだったかと言うと。
当時我が家にあった本棚が以下のとおり。
- 高さ180cm×幅45cmの本棚
- 高さ180cm×幅60cmの本棚
- 高さ160cm×幅120cmくらいの手作り本棚
- 廊下に薄型の漫画ラック2台
- 押入れ下段に手作りの漫画ラック1台、雑誌ラックが2つ
で、この本棚を漫画と雑誌だけで8割は占めていたと思います。
まぁ要するに、パッと見ただけでも膨大な量の書籍があったわけです。
というか本棚だけでこの数が40平米に入ってたのも結構な状態ですね…よく床が抜けなかったもんだ。
(本が多すぎて床が抜けたなんて話も聞いたことがあるので)
改めて過去の写真を掘り返したりして思い返してみて、我ながら驚いています。
これらの本棚にみっちり、更にそこに入りきらずに部屋の隅に積んでいた漫画と雑誌の山がまるごとなくなりました。
大幅に書籍が減ったことで、一番大きな本棚3つを処分し(ほかの小さめの本棚はその後も暫く物入れにしていましたが最終的に処分しました)、スペースがぽつぽつでき始めた我が家。
少しテンションが上がり、重い腰も上がり…
その後、雑誌と漫画以外の専門書や小説も、明らかに読まない古い書籍はネットで売ってみたり古本屋に持ち込んでみたりしながら更に少しずつカサを減らしていきました。
膨大な量の本がなくなったことで、精神的にも物理的にも圧迫感がなくなり、
また、捨てられないオバケだった私でもモノが捨てられるんだ、という自信にもつながり、
その後のお片づけに勢いをつけることができました。
本棚と今
ちなみにそれから約7年後、現在我が家にある唯一の本棚です。
我が家にある書籍はここと、漫画が数冊寝室にあるくらい。
あれだけ大掛かりに処分しましたが、それでも持っていた書籍すべてを処分したわけではありません。
特に実用書やビジネス書は当時からも少しずつ増えたり減ったりを繰り返しています。
なぜなら…やっぱり紙の書籍が好きで。
何度かPCやiPad、iPhone、色々な媒体で電子書籍を読んでみたんですが、やっぱり紙媒体の方が好きなんです。笑
本をばらばらめくる感じ、
だいたいこの辺にコレが書いてある、なんて感覚も紙の本ならでは。
何よりデジタル画面の文字ははどうしても頭に入ってこないのです…
スペースを開けるにも虫が湧くのを防ぐためにも書籍は持たないのがお決まりなのかもしれませんが、好きなことをやめるストレスと引き換えにするものでもありません。
ムリしてもリバウンドするだけ。
私は私。
紙の本が好きなのは変えられない。
ここに入らなくなったら何かを処分する、とだけ決めて、オーバーしないように楽しんでいます。
部屋をスッキリするために!と全てをざっくり切り捨てるのではなく、面倒でも一つずつ向き合って納得して処分したり取っておいたりすると、その後のモノとの向き合い方にも変化が出るのかなと思っています。
汚部屋卒業までの道(2)はこちらから読めます。