防災用燃料について真剣に考えてみました。後編。

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防災用の燃料について考える機会があり、前回の『前編』では、どんな防災用燃料があるかを考えました。

 

後編は、実際に災害時に使う燃料について何を選んだか書いていきます。

 

災害時にお湯を沸かすために

ここで【個人で】【災害時に】【お湯1杯を沸かす】シーンについて考えてみました。

 

 

たとえば地震や台風、寒波などで、ライフラインが遮断されてキッチンに設置されたコンロや電子レンジは使えないものの家屋は無事、という場合は、避難所に行かずに自宅で生活する可能性があります。

この時、普段から常備しているカセットコンロが使えます。

 

水さえ確保できればある程度お湯を沸かしたり調理することは可能です。

 

 

問題なのは家屋が無事ではない場合

 

倒壊したか、倒壊の危険性がある場合などです。

 

 

ということは屋外での生活となるわけですが…

 

 

まず近所の避難所などに避難した場合、体育館やホールでの寝泊まりになるので、個人での火の取り扱いは難しいのではないかと思います。

 

※実際に避難生活経験がないのと、避難所にもよると思うので、この辺は何とも言えませんが。

 

 

車中泊もしくはガレージで寝泊まりができるなら車のそば(駐車スペース等でしょうか)やガレージで火を使うことは可能です。

たぶん一般的には災害時に個人で火を使うのはここが一番多いのではないでしょうか。

 

しかし我が家には車もガレージも駐車場もないので、この使用パターンはありません。

 

 

避難所以外に簡易テントを広げられるのであれば火は使えるかもしれませんが、残念ながら近隣には道路以外にそういったスペースがなく、路上をふさぐように簡易テントを立てたり火を使うことはおそらく難しいのではないかと思います。

 

我が家は小さなアパートなので、敷地内に安全にテントを広げるようなスペースもありません。

 

 

とすると、自宅でカセットコンロが使えない状況だと、そもそも燃料を使って何かするというのは難しいのかなと。

 

災害時にお湯を沸かす。結論。

個人で自宅が倒壊した状態でお湯を沸かせるタイミングって…

 

 

ない!

 

 

ん?話が終わってしまう。笑

 

 

『ない』と言い切ってしまうには乱暴かもしれませんが、じゃあ準備はいらないかというと、やっぱりそこは災害時のためのいわゆる保険なので切り落とすわけにもいきません。

 

 

我が家と周囲の環境を考慮して実際に使えそうな範囲で用意するとなると

  • ポケットストーブを災害用バッグに入れる
  • 通常使用のカセットコンロ用ガスボンベのストックを多めに持つ

という2点が現実的かもしれない、ということでこれを基準に考えることにしました。

 

災害用バッグに入れるのはコンパクトな固形燃料と土台

【サイズ】収納時10cm×7.7cm×2.3cm/【重量】本体:85g、固形燃料:80g/【付属固形燃料】4g×20個/【素材】亜鉛メッキ鋼/燃料ヘキサミン/【原産国】ドイツ

 

近所に大木があるわけでもないので枝を拾って気を使って火を起こすのは難しい。

でも液体燃料は管理するのに若干手間。

 

もし万が一、火がつけられるならというほぼなさそうな期待の上で防災用品に入れてかさ張らないもの、と考えると、このコンパクトなポケットストーブがよさげでした。

 

注意点として、このポケットストーブ付属の固形燃料は屋内では使えません。

使用の際は必ず換気をしてください。

 

 

そしてこういった燃料を使う場合は別途火を起こす道具が必要です。

 

というか燃料を持つ持たないにかかわらず、火起こし道具は必須で入れておきましょう。

火災などのリスクも考える必要がありますが、生きていくためには火は必ず必要です。

【サイズ】(約)直径40×高さ60mm/【内容量】マッチ棒約100本入

 

火起こし道具はライターでもいいんですが、長期保存していると肝心な時に付かなかったりすることもあるようなので、ケースに防水処理を施してあるマッチがおすすめ。

 

アウトドア用に金属をこすり合わせて火花を発生させるファイヤースターターだと湿気や期間を考えずに保管できますが、普段使い慣れないとなかなか簡単には火がつけられなさそうなので使いやすいものを持っておいた方が良いです。

 

普段キャンプをしたりタバコを吸ったりしないと火を起こす道具って結構縁遠くて忘れがちですが、着火以外にも暖をとったり明かりにしたりと災害時に役立つことは多いです。

 

普段使っているカセットコンロ用のボンベを多めに持つ

何かあったときはこちらが本命かなと思いました。

 

普段から我が家ではテーブルで鍋や鉄板を使う時はカセットコンロを使っています。

【サイズ】幅344×奥行282×高さ89mm/【重量】約1.5kg/【最大発熱量】2.9kW(2,500kcal/h)/【連続燃焼時間】約72分(気温20~25℃のとき強火連続燃焼にてカセットボンベを使い切るまでの実測値)

これを災害時に活用します。

 

このカセットコンロ用のボンベは常に12本を下回らないようにキープすることで災害時にも活躍してもらおうというわけです。

【サイズ】(1本あたり)直径68×高さ198mm/【容量】(1本あたり)250g

 

さて、ではなぜ12本を下回らない必要があるのでしょうか?

 

カセットボンベが3人で12本の内訳

カセットコンロ使用についてですが、カセットボンベは一週間に何本必要か?イワタニのサイトに細かく載っていました。

 

詳細はイワタニの『よくあるご質問』で『Q17:災害に備えて、どのくらい備蓄したらよいですか。』をご覧ください。

 

このサイトの試算を参考に、我が家(3人)、気温10度と想定した場合の使用量を計算してみます。

  • 食事作り(レトルト総菜やパックご飯を熱湯で温める)=1日3回×3人分=1.05本
  • 暖かい飲み物250ccを沸かす=1日3回×3人分=0.3本
  • 殺菌・洗浄のためのお湯を沸かす=1日3回×3人分=0.6本

上記3人分で計1日あたり1.95本必要となります。

 

またこれとは別に、内閣府のサイトで『南海トラフ巨大地震では、「1週間以上」の備蓄が望ましい』との記述があるので、仮にイワタニの試算を使って1週間自力で火を確保すると考えた場合…

 

3人分で1日1.95本×7日(1週間)分=13.65本 カセットガスが必要

 

となります。

 

 

我が家のもともとの備蓄想定は6本なので、この計算だと約3日しかもたない計算になります。

 

これはなんとも予想外の結果。

 

 

しかも、もし災害時にレトルトパックを温めるだけでなく、自宅に残った食材を鉄板で加熱して食事を作る、水を温めて体を拭いたり髪を洗う、というようなことを想定すると、カセットガスはもっと必要です。

 

備蓄をどこまで持っておくか、循環備蓄(stockpiling)する場合、どこまでの量を一定量にするかが悩みどころ。

 

 

という経緯を踏まえ、我が家ではひとまず備蓄を増やして常に12本にするところからはじめてみることにしました。

 

必ず12本あれば、ということではなく、家族の人数や使用内容によって算出してみてくださいね。

 

 

アウトドア用のコンロもあるので、これを通常使用すると災害時にも強そうです。

【サイズ】本体:幅341×奥行283×高さ129mm、ケース:376×341×136mm/【重量】約2.4㎏/【最大発熱量】3.3kW(2,800kcal/h)/【連続燃焼時間】約75分(気温20~25℃のとき強火連続燃焼にてカセットボンベを使い切るまでの実測値)

次に買い替える時はこれが欲しいなと思ってます!

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