急な葬儀・通夜で困った時の持ち物リスト(兼 覚え書き)。
先日、遠方に住む祖母が亡くなりまして。
少し前に100歳の誕生日を迎えたばかりだったのですが春休みには動けず、夏あたりに遊びに行こうと思っていた矢先の出来事、まさに青天の霹靂でした。
で、葬儀に行ってきたわけですが…
ここ20年くらい弔事に出ることがなかったため(その前に出たときは母に一式借りたため)恥ずかしながら自分で何を用意すればいいかいまいちピンと来なかったんです。
更に今回遠方(飛行機の距離)だけど最小装備で日帰りで行って来ることが決まり、慌てて準備することになったのですが…
葬儀のマナーサイトに書いてることってイマイチよくわからない…!
これはいいけどこれはだめ、これが一般的だけどこの宗派はこうとか、イマイチ『結局どうすんのよ!』てことが多くて。
今後の自分の覚え書きも兼ねて、これなら最低限大丈夫、てことをまとめておきます。
もし困ったときはちらっと覗いてみてください。
※但しもちろん地方や宗派によっては許されないこともあるので、こうやったら大丈夫!てことではなく、急場で何にもわからないけどどうしたら!?て場合のみご参考にどうぞ…
今回葬儀にあたって準備した様々なもの
ひとつずつ書いていきます。
喪服
一番大事なものです。
ただ、完全に喪服じゃなくていいんじゃ…?とも思ってます。個人的にはね。
女性の場合気をつけるべきは
- 足の肌が出ないこと(スカートや短い丈のパンツスーツの場合は黒のストッキングを履く)
- 季節などの関係で半袖の場合は長袖の羽織りものを持っておく(これも黒)
- ジャケットを着る場合、中に着るシャツやブラウスも黒
この点さえ気をつけてれば『不作法』とはならないかなと。
正装は黒のスカートだそうですが、私は黒のパンツスーツで出席しました。
喪服専用ではなく普通の黒スーツです。
ただ、ジャケットの下に来たブラウスも黒にしました。
葬儀は親族が多いし、もしお通夜に参列する場合は『急だから』、どちらにしてもそこまで気にする必要はないんじゃないかなと個人的には思います。
会社関係の方だと仕事着で駆けつけることもありますしね。
※重ねて言いますが地方や宗派、葬儀の相手によっても変わります。急いでたらこれは気にしなくていいんじゃない?と私が勝手に思ってる部分です。
靴
マットのパンプスがマストです。
らしいです。
私、黒はエナメルしか持ってませんでした。
でもエナメルってダメなんですってね。
あとはスエードやクロコ柄、黒でもデザインが入ってる靴もNGらしいです。
誰が決めたのそんなマナー。
故人を偲ぶって、服装でそんなに決めるもの?偲ぶ気持ちだけじゃダメなの?って思います。
まぁだからと言って赤いドレスで来たらちょっと引きますけども。
TPOって突き詰めすぎると『誰のための?』ってならないのかなぁ。
本革の靴もNGだったそうですが(殺生を連想させるためとか)、イマドキ布の靴も専用の弔事用靴じゃないとないし、よっぽどジャストフィットしないと足は痛いし男性はどっちみち革靴なんだからわざわざ布の靴を準備する必要ある?と個人的には思いました。
慣れない弔事用靴は足を傷めやすいので、シューズストラップも一緒にあると便利です。
(今回は準備できなくて足がだいぶしんどかったので帰宅してすぐ買いました。笑)
バッグ
バッグも靴と一緒で、光らないもの、光る金属が見えないもの、だそうです。
これも持ってなかったので、学校用の黒いA4サイズの合皮バッグで行きました。
まあ持っていたとしても、ザ・弔事用のバッグで飛行機に乗るのはちょっと気が引けますしね…。
そこそこの地方都市ですが、実際行ったらちゃんとした弔事用バッグを持ってる方は半分くらいでした。
あとの半分は黒いけど金具が出ている普通のバッグだったり、黒の普通の手提げだったり。
結局のところ目立たなければいいんじゃないのかなぁ…と。個人的な感想ですが。
数珠
数珠は宗派によって決まりがある『本式数珠』と、どの宗派でも使える『略式数珠』があり、私は結婚した時に母に持たされた略式数珠を持っていきました。
女性用と男性用で数珠の玉のサイズが違いますが、男女兼用のものもあります。
色の決まりは特にないそうです。
ええ…あれだけ喪服に厳しいのに?って思いました。笑
本来は数珠は1人1つ持つものだそうですが、とりあえずで用意しておくのであれば男女兼用を一つ家に置いておくと急な時にも安心です(というか弔事は急でしかない)。
ふくさ
お香典を入れるふくさ、実際受付側に立ってみると、持ってる人もいれば持ってない人もいますね。
一応持ってれば間違いはないかなと思って今回用意しました。
そんなに高額なものでもないので礼儀で一つ持っておくと安心です。
色は、慶事(お祝い)は明るい色、弔事は暗い色、となっていますが、濃い紫だと慶弔兼用、且つ男女兼用で使えるそうです。
今回新たに購入するにあたって私の周りでこれから結婚する人はいないだろうから黒を選びましたが、若い方なら濃いめの紫一つ持って置くといいかも。
こちらは黒ですが紫のラインが入っていて慶弔両用となっています。
ちなみに最初は折りたためてコンパクトになる柔らかい布製のものを買おうとしましたが、台紙がついているしっかりしたタイプの方が中の香典袋が折れなくていいという話を聞いて台紙の入った金封ふくさにしました。
お香典
お香典は奇数!(分割できる数字はダメ)と言いますが、親戚なので実際内訳聞いたら偶数の方も結構いらっしゃったみたいで…
まぁ考えてみれば何万包んだところで1円入れなきゃ偶数だよな、と思ってみたり。屁理屈ですけども。笑
お香典袋の表書きは薄墨で書きます。
※薄墨を使わず黒で書く地域もあるようです。
なぜ薄墨かと言うと、これはまだ墨を擦って筆で文字を書いていた時代、『急なことで墨を擦る時間もなかった』という説や、涙で墨が薄まってしまったという説など諸説あります。
いずれにしても筆ペンが主流の現代に必要な風習かどうかは謎ですが…
薄墨と黒墨の両方使える筆ペンが1本あると便利です。
故人に会いたいという気持ち
プライスレス!ですが1番大事です。
今回の祖母の死、生きてるうちにもう一度会いたいと思っていた矢先のできごとだったので結構ショックでした。
まぁ大往生でしたけどね…。
お顔を見た時は流石に泣きましたが、それよりも親戚が集まって祖母のことをたくさん話せたのでそれが1番よかったなって思いました。
コロナ禍でなかなか葬儀もできないこともまだ多いですが、祖母は在宅介護で最期を迎えたこともあり葬儀を行なったそうです。
とは言えだいぶ高齢、親戚と近い方々だけで行ったようでした。
おまけ:大判のストールが便利だった話
女性の場合、膝や肩からかけられる、大判のスカーフや薄手のストールが1枚あると便利です。
葬儀場や火葬の待合場所など、場合によっては冷房が強い場合もあります。
冬場など最初から上着を持っている季節なら別ですが、薄着の季節は特に場所によっての気温差が激しいです。
弔事用は黒ですが、なかなか黒いスカーフって弔事以外には使いませんよね…。
グレーで柄がついてないものだと弔事以外でも服装問わず使えていいかなと思います。
コロナ禍で航空会社によっては膝掛けを貸し出していない場合もあり、私も例に漏れず貸出してない航空機を利用したので持って行って正解でした。
遠方の弔事日帰り持ち物リスト
上記と細かいものを含めた今回の持ち物全リストです。
- 数珠
- ふくさ
- お香典(必ず自宅で書いておく)
- 大判のストール
- 財布
- リーディンググラス
- コンタクトレンズ替え
- メイク道具(お直しできる程度の簡単なもの)
- ハンカチ(白)
- 絆創膏(カカト擦り剥け用)
- モバイルバッテリー
- 耳栓
- カメラ
貴重品は、財布に少額の現金とクレカ(Suica兼)1枚以外全て置いていきました。
というのも、葬儀場や火葬場などは親族や知っている人以外にも多くの方が出入りするので、貴重品の管理が難しい場合があります。
何かあったときに被害が最小限で済むように…
モバイルSuicaやクレカもスマホに登録していれば本当にそれだけでいいと思います。
ただ移動のバスや個人商店など現金しかダメってところもあるので、現金に関しては土地や状況に応じてになります。
絆創膏は、慣れない靴を履いてると足を傷めやすいので持ってた方がいいです。
最後に。葬儀に出席するためのものは予め準備しておいたほうがいい
もっとちゃんと準備しておけばよかった…と、今回の件で心底思いました。
基本的には人の死は突然起こることで、呼ばれてから準備するときちんと揃えられず、また急場で揃えたものは愛着も湧きにくく管理が滞りがちになり、再び弔辞があったときにまた慌てることにも繋がります。
実は少し前に衣類を整理した際、大昔に買った喪服を処分したばっかりだったんです…
そのうち黒のスーツ買おう買おうと思っていてそのままにしていたのが一番の失敗でした。
時間のある時に、まだ誰も何も誰もそういった兆候のない心の余裕のあるうちに一式揃えておくと、自分の納得するものを揃えられて、いざと言う時も持ち物やマナーを気にせず出席できるかなと思います。